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昨秋、白山大賞典と武蔵野Sを連勝して6つ目の重賞タイトルを手にしたインカンテーションの半姉の仔が登場だ。アプローズ14の母ヒラボクビジンは、特別勝ちを含むJRA4勝馬。その兄弟にはインカンテーションをはじめ、JRA3勝馬ながら9000万以上の賞金を稼いだソルモンターレ、1000万特別勝ちを含む3勝馬で、伏竜Sでは1番人気に推されたスピナッチ、現役活躍中のサンティーニと、中央勝馬の名前が並ぶ。さすがは欧州の一流タイムチャーター系の流れを組むオリジナルスピンの底力だ。その後継繁殖牝馬と目されるのがヒラボクビジンで、初仔マイネルストラトスは、この4月に500万条件を勝利した。本馬はその第3仔である。「母は仔出しの小さいところがあったので、仔出しの良いヴィクトワールピサを配合しました。それでも当歳時はやや薄手だったので、ここまで成長を見定めてから提供を決めました」と谷川牧場代表の谷川貴英さん。アプローズ14は、幅広で強さを帯びたクビ差しから背中、そしてトモへと流れるトップラインの良さが特徴的な1頭で、胴伸びがあり、横姿をスカッと見せる。骨格はガッチリして骨量も十分ある一方、身体の使い方がスムーズで、脚捌きも素軽く、手先の返しも上々。前肢の出は大きく、完歩の大きなストライドで前へ前へと進む様には躍動感が漲る。ダート勝馬がズラリ揃っている母系だが、体型的には芝、ダート問わず、中距離で活躍が見込めそうなタイプ。タイムチャーター系の底力を土台に、世界を制した父の良さが前面に出たと言えそうだ。「第二分場の放牧地にある“チャンピオンパドック”と呼んでいる坂のあるところを駆け上る姿が、クビを使って実にいい感じで動くんです」と教えてくれた谷川さんの声はとても明るく弾んでいた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。