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長距離重賞3勝の名ステイヤー、トウカイトリックの半妹の仔が、生産者の熱い気持ちと共に登場だ。 募集本馬の母レオパステルは全5勝を芝5〜6Fで挙げた生粋のスプリンター。距離適性は兄と正反対だが「あまり身体が大きくないところや気持ちの強さ、我慢強く賢いところ、丈夫さなど、本質はよく似ていました。そこは北米GI勝馬の母ズーナクア譲りで、“らしさ”です。きっとこの仔も受け継いでいると思います」と土田ファーム代表の土田陽司さん。 一方の父はキタサンブラックを輩出したブラックタイドだが、土田さんが注目したのは、母父キングカメハメハとの相性の良さ、そしてキタサンブラックの母が短距離志向の強いサクラバクシンオーの肌という点だ。キンカメ肌の短距離馬であるレオパステルとの組み合わせは膝を打つ思いがする。 ブレイズ16は、遅生まれで現時点では多少小柄には映るが、長めのクビ差しはしっかり力感を帯び、胴伸びのある馬体はバランスに秀でて張りも上々。後肢の飛節や球節は力強く、四肢の踏み込みもしっかりして、頼りなさは微塵もない。そして、精悍な力のある眼差しが、母系由来の意思の強さを受け継いでいることを証明している。腰が高く、当然これから体高も伸びてくるだろう。成長曲線はゆっくりめながら、しっかりと上昇カーブを描けており、筋肉の増加と共に、そのしなやかなフォルムの馬体には強靭さが加わってくる筈だ。 「実は、レオパステルの誕生がきっかけで私と妻は知り合いました。そして妻の独身時代からの友人で、当時は厩務員だった青木先生とも、その頃からのお付き合いです。その当時、調教師を目指して努力する先生の姿を見ていて、約束したんです。いつか“青木調教師”と一緒に上を目指すと。で、その時はパステルの仔でと思っていました。今、その時が来たと思っています」と土田さん。背中に託す思いの強さは誰にも負けない。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。