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ひと目見てビッグアーサー産駒と断言できる圧倒的な筋肉量が、本馬の最大の武器だ。しかも4月生まれの牝馬としては十分な馬格があるうえ、これから成長の余地を多分に残している体つきを考慮すると、完成すれば相当にたくましくなるだろう。祖母は01年のフラワーCを制した新冠橋本牧場の名牝タイムフェアレディ。その血を引く馬は、母を含めてJRAで11頭が勝利。叔父のウインガナドルは4勝、いとこのレジェーロはカーバンクルSなど3勝を挙げ、いずれもオープンまで出世している。子、孫で繁殖に上がっている馬も多く、これからタイムフェアレディ系がどれだけ発展するのか、想像もつかない。母は未勝利の1勝のみで現役を退いたが、現3歳の初仔カツコが勝ち上がっているように、一族の期待の星。あえてタイムフェアレディ系の弱点を挙げるなら、速い脚に欠けることだが、そこはサクラバクシンオーのスピードを色濃く受け継いだ父がしっかりとカバーしている。爆発力の父と堅実な母。この2頭は計算し尽くされたベストカップル。スプリントからマイルを主戦場に息長く走って、祖母の名をより一層高める馬になってほしい。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。