内訳を見る
獲得金はプレミアム登録でご覧になれます。
昨年10月の売り出し早々に満口御礼となったビクター世代の“No.1”が、理想的な成長曲線を描いている。 母のドリームオブジェニーは、クドジェニを起点に枝葉を広げる欧州名門牝系出身の繁殖牝馬で、英国タタソールズの繁殖セールにて谷川牧場代表の谷川貴英さんが見初めて導入した。その期待に違わず、ヴィクトワールピサとの間に生まれた初仔のナムラシングンが、スケールの大きな走りで皐月賞へ駒を進めた他、現2歳馬の半姉ファンディーナ(父ディープインパクト)も、その“大物感”で関係者の評価はすこぶる高い。 そんな母の3番仔が募集本馬ビクター3だ。当歳時から特徴的だったクビ差しから背中へと流れるラインの滑らかさと身体のしなやかさは保持しながら、全体に牡馬らしい逞しさが備わった。頑強な骨格に恵まれて四肢は太く、平均以上の馬格を誇る一方で、前後のバランスが実に素晴らしい。放牧地では、大きなストライドで、ブレもなく、のびのびとした動きを見せており、身体の動きは非常に滑らか。それでいて踏み込みは的確に地面を捉えて蹴り返しも力強く、躍動感を感じさせる。それは2頭の兄姉にも見られた特徴でもある。 「初仔のナムラシングンは皐月賞へ駒を進めることが出来ましたが、本馬はそれ以上の手応えを感じています。距離的には芝の中距離付近を得意とするタイプになると思いますし、目標とするところは、やはりクラシックです。この馬であれば、決して“夢物語”ではないと思います」と谷川さん。前途に洋々と広がる未来へ想いを馳せて自慢の生産馬を送り出した。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。