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「トゥニーポートは1年間子育てを休みましたから、しっかりと充電できたと思います」と笹地牧場代表の笹地清幸さんが放牧地のトゥニーポートに暖かい視線を送る。母トゥニーポートは2歳7月に小倉競馬場でデビュー。3歳夏に3勝目を挙げると秋にはローズSに挑戦して5着。ステイゴールドの産駒としては珍しく逃げ、先行力を武器に活躍し、準オープンの身でありながら重賞でも健闘を続け、5歳夏の新潟競馬では1600万条件2勝目となる通算5勝目の勝鞍を挙げた。続く格上げ初戦の朱鷺Sでも逃げて2着馬とはハナ差3着とオープンでも通用する能力を示した。そのトゥニーポートの配合相手として今回選ばれたのは、仏2歳チャンピオンにして、ドバイワールドC連覇のサンダースノー。デビューした2歳から引退する5歳まで、4年連続GI競走を制覇した他、愛2000ギニー2着、ブリーダーズCクラシック3着と高いレベルで長く活躍した。現役引退後は日本で種牡馬入りし、3年間で436頭の繁殖牝馬に配合を行う人気ぶり。そうして生まれた初年度産駒は今年の1歳市場において、26頭が取引されている。仕上がりが早く、芝のマイルGIで2勝、ダート2000mのGIで2勝と本格派の二刀流。サンダースノーの産駒は「2歳の早い時期、あるいは冬場のダート番組でも賞金を加算できる可能性が高い」と生産地でも期待する声が高い。フェイマス9が放牧地で見せる気の強さは、母トゥニーポート、ひいてはその父ステイゴールド譲り。5月生まれのために、まだ幼さを残すが、すでに競走馬としての雰囲気を漂わせるバランスの良い馬体である。可動域の広い肩、そして力強い後躯の踏み込みから素軽さの中にどっしりとした動きが、動画では確認できる。「この馬の出来が素晴らしかったから、今年もサンダースノーを配合しました」と笹地さん。“山椒は小粒でもぴりりと辛い”。そんなフレーズを地でいく走りが期待できそうだ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。