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「色々な意味で気持ちが詰まった馬です」とエムエム、ヤマダファームの代表・山田盛文さんが照れくさそうに話すのは募集本馬タレント17について。 この世代がラストクロップとなるバランスオブゲームへの格別の思いは、今更言うまでもないだろう。「新潟2歳Sをレコードで勝っていますが、本質的には遅出来の血統ですからね。種牡馬としてはその辺がネックとなったのだと思います。ただ、生産者としては、少しでも『彼』の存在の証を残したいと言っては格好良すぎですが、やはり思うところがあります。バランスオブゲームとウチの牧場を世に出してくれた宗像厩舎に本馬を託すのも、この気持ちをきっと共有してもらえると思ったからです」と山田さん。 一方の母はJRA1勝馬のクロフネ産駒。「繁殖にという話があったのは偶然でしたが、数多くいる種牡馬の中でも大好きなフレンチデピュティとラーイという2頭の血を、クロフネ(フレンチデピュティの代表産駒)、セイントバラード(ラーイの半弟)を通して内包する母は、どうしてもラーイを見たくて米国にまで行った自分としては非常に思い入れのある繁殖です。しかも母系を遡ると第1回BCディスタフの勝馬がいる一流の血統ですからね」と山田さん。 タレント17は、非常にバランスのとれた1頭。決して大柄ではないが、競走馬として過不足ないだけのサイズに今後成長するのは間違いないだろう。ちなみに母の初仔も1歳の同時期にはほぼ変わらない大きさだったそうだが、2歳3月時点の馬体重は461キロ。本馬も同様の成長力を備えていることは想像に難くない。そして、放牧地での身のこなしは柔らかく機敏。太い四肢で地面を捉え、繰り出される走りは加速感に満ちている。 生産者の情熱と気持ちが詰まったタレント17のような馬が織りなすストーリーこそブラッドスポーツと呼ばれる競馬の魅力のひとつ。極上の物語へ誘う招待状をぜひとも受け取ってもらいたい。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。