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昨秋の当歳募集から約7ヵ月。ひと冬を越して再会する各馬の成長ぶりに驚かされることは一再ではないが、放牧地に現れた本馬の成長振りには驚かされた。 「初仔ということもあって春先までは胴伸びがあまりない感じでしたが、暖かくなるにつれて身体つきが徐々に変わり、上にもだいぶ伸びてきました。昨年秋に見て以来だと驚かれるかもしれませんね」と笹地牧場代表の笹地清幸さんが頷く。 募集本馬タレント5は、体高は決して大きくはないが、クビから背中、そして腰へ流れるラインは非常に伸びやかで窮屈なところがなく、その先に陣取るヨロの大きさも秀逸。身のこなしはとてもリズミカルで、キビキビとした歩様からも、母と父に共通する運動神経の良さを本馬も受け継いでいることが窺い知れる。手先は軽く、放牧地で見せるスピード感と相まって、芝の短距離で力を発揮するタイプであることを強く予感させる。小倉2歳Sで4着した母同様、早い時期から力を発揮してくれそうだ。 父タイキシャトルは殿堂入りした“レジェンド”マイラーだが、栄光を掴んだあの仏G〜ジャック・ル・マロワ賞は今から16年前の出来事。種牡馬としても、今年14年目のシーズンを迎える大ベテランとなったが、毎年コンスタントに100頭以上の配合相手が集まってくるように、依然として馬産地の信頼は厚い。昨夏にG〜関屋記念を制した産駒レッドスパーダが、8歳となった今年もG〜京王杯SCを快勝。高齢となってもまだまだ元気なところを示し、3歳牝馬のニシノミチシルベが桜花賞TRのアネモネSで2着して桜花賞へ駒を進めた。 「タイキシャトルの産駒ですからスピードは間違いないでしょう。気性も前向きですし、体質も丈夫。血統的にも仕上がりは早いタイプだと思います。お母さんと同じく2歳夏の小倉からエンジン全開といきたいですね」と笹地さん。少しずつ暑さを増し始めた初夏の日射しを浴びながら放牧地を元気良く走るタレント5を前に、早くも1年先の光景に思いを馳せた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。