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「期待はガッチリと背中に背負わせていますよ」と明るい声で話す丸幸小林牧場場長の高田清人さんの表情がこれまた明るい。それはそうだろう、色々な期待を掛けた相手が、これほどまでに素晴らしいサラブレッドへと成長したのだから。 募集本馬タレント7は、凛とした表情と賢さを想起させる黒く澄んだつぶらな瞳が印象的な1頭。代謝の良さを現すその薄い皮膚はビロードに喩えるのが最も相応しく、まだ腰高な姿勢ながら、胴まわりは適度な丸みを帯びており、程良い幅のその好馬体を、四肢が余分なストレスなく支えている。放牧地では手先の軽いスナップの利いた走りで軽やかに駆け抜け、クビを上手に使った走法からスピードが乗ると、今度は重心がグンと下がり、もう一段加速。強靱な収縮力と優れた柔軟性を備えていなければ出来ない芸当だ。そして、他の馬に怯むような弱さは微塵もなく、その気性はまさに競走馬向き。父アドマイヤムーンの産駒は総じてスピードに秀でたタイプが多いが、本馬もその例に漏れず、良質なスピードを備えた芝のマイル戦前後を主戦場に活躍するタイプだろう。 母の産駒は今年2月にデビュー勝ちした半兄アートフェスタをはじめ、競走年齢に達した5頭のうち4頭がJRAで1勝以上を挙げているが、そんな中でも素軽さという面で本馬と一番印象が近いのは、2008年のG〜アーリントンカップを制したダンツキッスイだろう。 その半兄は、類い稀なるスピードがありながら、結局は気性面に大成を阻まれてしまったが、本馬は常識にかかった気性で、人の指示も素直に受け入れる賢さも持ち合わせている。今後の成長次第では逸材となりうるだけの資格を有していると言えるだろう。 「生産者なら誰もが夢見るG〜の大舞台。そこに到達してみんなで喜びを分かち合えることが出来たら最高ですね」と高田さん。その願いが1歩ずつ現実味を帯び始めてきたようだ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。