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募集本馬の半兄エスポワールシチーが、昨秋にJBCスプリントと南部杯を制覇。2つのG〜タイトルを加えて10億円ホースの仲間入りを果たすと共に、長くダート路線の中心を担った砂王の矜恃をそのラストシーズンで示してみせた。今春、種牡馬入りしたそんなダート界のレジェンドの“第2章”を担うのが募集本馬タレント1だ。 「2月の新馬戦を快勝した現3歳馬のプレジールシチーもそうですが、小気味良いくらいスピードを備えていますね。上2頭はゴールドアリュールがお父さんで、アドマイヤムーン産駒である本馬とはその違いもありますが、1歳時はあまり目立たなかった上2頭と比べると、こちらの方が出来は1枚上です」と幾千世牧場代表の鹿戸照美さん。 タレント1は、当歳時からバランスの良さが一際目を引いた所謂“グッドルッキングホース”だったが、1歳夏を迎えてもその長所は全く損なわれることなく、身体に幅が出て、逞しさが備わってきた。半兄も手掛けた本馬の管理予定トレーナーである安達昭夫調教師が、当歳時に「このままのバランスが崩れずに、保ちながらずっと成長してくれたなら非常に楽しみですね」と話したその言葉通り、理想的な成長曲線を描いていると言えるだろう。 その手先は非常に軽く、スナップの効いた返しによって生み出される切れのある動きは、母系特有の良さをしっかり受け継いでいることを示す。と同時に、父の産駒共通の武器である軽快さが感じ取れる。偉大な半兄の存在故にダート向きのイメージが先行しがちだが、芝のマイル前後の距離で本領を発揮するタイプの競走馬となりそうだ。 「冬の間も夜間放牧で鍛えた甲斐あって、暖かくなって一気に身体が大きくなり逞しくなりました。飼葉食いも牡馬顔負けですし、勝ち気な性格で、まさに“男勝り”という言葉がピッタリ。これなら競馬場でも気持ちで負けるようなことはないでしょうね」。そう話す鹿戸さんの表情が、頼もしくてたまらないと告げていた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。