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ホッカイドウ競馬出身馬が大活躍だ。2015年道営デビュー組は、タービランスが南関東牡馬クラシック1冠目となるS〜・羽田盃を制覇。タイニーダンサーは、エーデルワイス賞（Jpn〜）で中央馬を一蹴すると、北海道2歳優駿（Jpn〜）では中央の牡馬をも撃破して交流重賞2連勝を飾った。そして、エーデルワイス賞ではタイニーダンサーの後塵を拝したモダンウーマンも、S〜・ローレル賞、S〜・東京2歳優駿牝馬、S〜・ユングフラウ賞、S〜・浦和桜花賞と4連勝の快進撃。そして、クラシック第2弾となるS〜・東京プリンセス賞でモダンウーマンにストップをかけたのも、同じ道営デビュー組のリンダリンダだ。昨年から今年にかけて、特に南関東では道営出身馬が“無双”状態。とにかく坂路完成後のレベルアップが著しいとの評判だ。そんなホッカイドウ競馬へ所属を予定しているのが、募集本馬ビクター10である。 　「普段からドッシリしていて、すごく扱いやすい馬ですね」とは中島牧場代表の中島雅春さん。放牧地では、まったく物怖じせずに、向こうから近寄ってくる姿はとても愛らしく、人に対して従順な性格が窺い知れる。 　「マイホープの仔らしく、実に雄大な馬格をしています。腹袋がしっかり出ていて、全体的な肉付きも申し分ありません。血統からも、馬っぷりからも、ダート適性はバッチリだと思います。ただ、圧倒的な瞬発力を武器にしたローマンエンパイアの産駒ですからね。そこが上手く伝わってくれれば、これまでの兄姉より“上”を目指せると思います。道営で揉まれながら坂路で鍛えて、出来れば認定レースを勝って中央に移籍して、芝のレースも試してみたいですね」と中島さん。未来予想図を頭に描きながら力を込めて言葉を結んだ。