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「エスフライトはクラブでお世話になった馬ですが、会員様にはご迷惑を掛けてしまいました。ですから、良い仔が生まれたらクラブへとずっと思っていましたが、ようやくです。自信をもって提供出来ます」と熱い口調で語るのは大北牧場専務の齋藤善厚さん。 エスフライトは、マイルの女王ノースフライトにSSを配した血統馬。育成を担当していたノーザンFでも『重賞を獲れる』と言われた評判馬だったが、調教中に重度の骨折を発症して長期休養を余儀なくされると、その後も満足いく競走生活を送れないまま繁殖入りした。それだけに母の分までと、募集本馬ビクター16にかける齋藤さんの気持ちは大きい。 ビクター16は、SS系の上質さと、父系の北米血統色が上手くミックスされた1頭。四肢は太くて膝下が短く、上背はあまりないものの馬体に幅があり、特に胸前から胴回り、そしてトモに至るまでの筋肉量は秀逸。推進力の源となるクビ差しの太さや強靭な腰、それに加えて大腿部の厚みが、エンジンの違いを主張しているかのようだ。一方で、皮膚は薄くて身体は柔軟性に富み、シルエットは流麗。SS系の良さを強く思わせる。普段は制御の効くクレバーな性格で、澄んだ瞳には落ち着いた色が宿っている。時には1時間以上かかるパンフレット写真の撮影時も、人間が求めている事を理解しているような立ち振る舞いで僅かな時間で終了。そんなエピソードからも賢さの一端が窺える。それでいて、ひとたびスイッチが入ると弾けるような苛烈な悍性も持ち合わせており、競走馬として理想的なメリハリのある気性の持ち主だ。 「お母さんの分まで取り返せるように頑張ってほしいです」と齋藤さん。真摯な気持ちをその背中に託して生産馬を送り出した。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。