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かつてのクラブ所属馬スローアキッスの忘れ形見が登場だ。 母は、半兄に重賞2勝馬テンザンセイザがいるスペシャルウィーク産駒で、その母ケイシーは英国G〜勝馬。デビュー2戦目には1番人気に応えて快勝したが、以降は精彩を欠き、2007年6月のレースを最後に繁殖入りした。そのスローアキッスがお産の事故で亡くなったのは、募集本馬ビクター15を産んだ翌日のことだったそうだ。 「とても残念ですが、最後にこんな素晴らしい仔を残してくれました。現役時代は多くの会員様に愛された馬でしたし、引退後も牧場へ訪ねてくれる方がたくさんいた程です。その忘れ形見ですから、ご恩返しの気持ちを込めてクラブへ提供しようと思いました」と話す大北牧場専務の齋藤善厚さんの表情が暖かい。 ビクター15は母譲りのバランスのとれた身体つきで、スッキリと無駄のない立ち姿が好印象の1頭。腹袋などもしっかりとあるため5月生まれを感じさせないが、トモや腰回りには成長の余地を残しており、実が入ってきた時にどんな動きを見せるのか、非常に楽しみでもある。全身を上手に使ったそのフットワークは大きくて手先が軽く、長目の繋ぎは適度なクッションが利いている。胴伸びがあって窮屈なところのない体型からも、将来は中距離を得意とするタイプとなるだろう。 父の本邦初年度産駒は2014年にデビュー。今までのところ期待されたインパクトは残せていないが、今年に入ってスーサンジョイがオープン特別を2連勝し、ナムラアンも芝のオープン特別を快勝した。ダートだけでなく芝でも成績を残しており『走り始めた』印象だ。 「背腰も強く、筋肉量も十分です。きっとやってくれると期待しています」と齋藤さんが力強く言葉を結んだ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。