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「当歳時は、身体の幅という面でまだこれからという部分がありましたが、ひと冬を越してしっかりと幅が出てきました」。放牧地の真ん中で佇む募集本馬ビクター5に目を遣りながら話す矢沼ステーブル代表の矢沼浩二さんの表情がとても明るい。 夜間放牧の効果で、ここに来て俄然肉付きが良くなったビクター5。身体のラインは優雅さを残しつつ、伸びのある馬体に適度な幅が加わった。その筋肉質な馬体は父エイシンフラッシュ譲り。関節の節々は大きくいかにも丈夫そうで、スラリと伸びた四肢の骨量も十分だ。トモには良質の筋肉が備わって、踏み込みにも力強さを感じさせる。理想的な傾斜角を形成する肩関節は稼働域が広く、前肢の出もスムーズ。長めの繋ぎは柔軟性に富んで手先の返しも強く、飛節の伸びも十分だ。放牧地で見せるしなやかさと瞬発力は、やはり芝の中距離で良さを発揮するタイプであることを強く思わせる。 母のプリンセスドルチェは、父譲りのキレのある末脚を駆使してJRAで2勝を挙げたのち繁殖入り。ビクター5はその3番仔だが、ヒシアマゾンやアドマイヤムーンなどを擁するケイティーズ系出身で、繁殖牝馬としてのポテンシャルも高く、昨年のセレクトセールでは半兄アドマイヤドルチェ(父ローエングリン)が2,052万円(税込)で取引された。 「馬体の雰囲気や放牧地での大きな動きなどを見ても、やはり、さすがにケイティーズの血統だなと正直唸らされます。早い時期にデビューさせて、怪我なく、その走りで長く楽しませてくれる競走馬になってほしいです。そうすれば成績はおのずとついてくると思います」と矢沼さん。控えめに、でも力強く“目標”を語ってくれた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。