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会員の皆さんにとって、かつての愛馬の仔に出資することはクラブライフの大きな楽しみのひとつ。今回、満口馬クロワラモーの愛娘がラインナップに初めて加わることになった。2歳夏の函館でデビューしたクロワラモーは、その初戦で、のちの函館2歳S勝馬ステラリードの2着に敗れたが、折り返しの未勝利戦を快勝。その後は特別戦を2つ勝って準OPへ昇級すると、いきなり3着してみせた。母メジェール譲りのスピードに秀でた一方、姉メリュジーヌと比べると距離の融通が効き、1200〜1700m戦で結果を残したクロワラモー。その3番仔が募集本馬ジール5である。「クロワラモーの仔へのリクエストを会員さんから多く頂いていたので、牧場としても良い仔が誕生すればと考えていましたが、今年、素晴らしい仔を産んでくれました。父は新種牡馬で馴染みがないかもしれませんが、馬の出来には胸を張れます。本田調教師もひと目見るなり、絶賛してくれました」と話す村田牧場の村田洋幸さんの顔は自信の色を強く帯びている。目の前に現れたジール5を見て、思わず感嘆の声が漏れた。シャープなラインで形成された馬体は伸びやかで、バランス的にも申し分ない。四肢はスラリと伸び、繋ぎの柔軟性も十分で、骨量豊か。その踏み込みは力強く地面を捉えて、放牧地で見せるフォームにはブレがない。また、その精悍な顔つきからは母譲りの気持ちの強さが窺え、競走馬にとって大切なタフな精神力として、将来、大きな力となるだろう。「ダンカークは北米2歳新種牡馬チャンピオンになったように、仕上がりが早そうですし、スピードもありそうです。お母さんは1600万条件まで出世しましたが、『上』まで行けた能力があったと今でも思っています。それをこの仔で証明したいですね」と村田さん。期待と確信、その2つを込めて生産馬を送り出す。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。