内訳を見る
獲得金はプレミアム登録でご覧になれます。
今年の菊花賞戦線、最大の惑星と目されるナムラシングンの全妹が登場だ。皐月賞後はダービーへ向かわず、夏の小倉から始動したナムラシングンは、始動戦の宮崎特別を古馬相手に楽勝。春のクラシック上位組に割って入る存在として注目を集める。その活躍に、少しだけ微妙な表情を浮かべながらも目を細めているのが、谷川牧場代表の谷川貴英さんだ。「ナムラシングンは、クビの静脈の血流が90%も詰まって腫れてしまった既往歴があり、今の馬主さんには予め説明した上で、それでも構わないと仰ったので売却しましたが、そのような馬を会員さんには提供出来ません。そういう経緯で募集はしませんでした。ただ、今の活躍を見ると…。でも、2番仔以降にとっては心強い限りで、本馬はその全妹。手応えを感じています」と谷川さん。父ヴィクトワールピサは、初年度から桜花賞馬ジュエラーを誕生させて意気上がる。今春は、他にもジョルジュサンクやアジュールローズ、パールコードがクラシック戦線を賑わせた。募集本馬ジール6は、雄大な馬格を誇りながら躍動感にも満ちた上質な1頭。前脚こそ外向気味だが、力感溢れる太いクビ差しとトップラインを持ち、胸前の造りは深く、踏み込みの深さと、常歩で見せる力強い脚の送りは、背腰の強靭さを想像させる。活発かつ、負けん気の強い精神面は兄譲り。放牧地では、大きなストライドで滞空時間の長いフットワークを見せており、広い芝コースでのスケールの大きな走りが期待出来るだろう。「母の仔は、良い仔が誕生したら優先してクラブへ提供しています。ナムラシングンのここまでの活躍、ひとつ下のファンディーナ、そして1歳のハーツクライ産駒に対する高野調教師の高い評価。今度も自信のラインナップです」と谷川さん。名門牧場の“進軍”は、これからが本番だ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。