内訳を見る
獲得金はプレミアム登録でご覧になれます。
「あと少しで牧場へ戻ってくるところだったのに、馬には可哀そうなことをしました。何より会員様に申し訳なく思います」と市川牧場代表の市川孝司さんが表情を曇らせるのは、今年1月の競走中に事故に見舞われたロイヤルクルーズについて。大きな怪我なく32戦出走を重ね、勝鞍も2つ挙げた。それが繁殖入り目前でのレース中の“事故”。心境は察するに余りある。 ブレイズ18は、そんなロイヤルクルーズの半姉で、元クラブ所属馬だったマイドリーマーの8番仔。「現中央1勝クラスの全姉ピュアドリーマーより馬格があるし、出来も上」と市川さんが前を向く。 道営デビューのピュアドリーマーは、中央へ遠征した2歳夏のすずらん賞(OP)で差のない6着。中央転入後もいきなり2戦続けて特別戦で上位争いを演じてみせた。続く3戦目は崩れたが、鼻出血が原因で参考外。その姉より上という評価が頼もしい。 ブレイズ18は、牡馬顔負けの骨量と、整ったトップラインが特徴的な栗毛の牝馬。膝下は短く、やや重心の低い体型で、太いクビに大きな肩、そして腰周りからヨロにかけてしっかり筋肉が備わっている。1歳5月時点で馬体重388キロと馬格も雄大。姉同様仕上がりも早そうで、適度な悍性の強さと相まって、パワーとスピードを兼ね備えたダートの短〜中距離タイプとなりそうだ。 「最近は早いデビューの重要性が一層上がりました。2歳秋冬以降のデビューだと使えるレース数が全然違ってきます。本馬は1歳秋に北海道で乗り慣らしを終えたら、すぐに本州へ移動させます。目的は、雪のない本州の育成場で坂路も使って鍛えて体力面の底上げを図り、2歳春迄にトレセンの調教に耐えられる状態にすること。それ以降は厩舎と関西の育成場で早期デビューに向けて進めてもらうつもりです」と市川さん。視線を上げて、強い気持ちを胸に生産馬を送り出した。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。