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すっかり暖かくなった5月末のBTCで熱心に調教を重ねる募集本馬の姉アプローズ8(父キングズベスト)。育成の段階を踏む中で、徐々に素質の高さを覗かせ始めたと評判は急上昇中だ。そんな姉に続き、今回のTFC1歳馬募集に半妹がラインアップされた。 母は、元クラブ所属馬のトゥニーポート。ステイゴールド産駒らしい悍性の強さを持ったスピード馬で、4歳時には準OP特別を2勝してオープン入りを果たすと、格上げ初戦の朱鷺Sでも、いきなり3着と好走した。募集本馬ブレイズ17は、その第3仔である。 一方の父ディスクリートキャットは、その現役時代にはシガーマイルHを当時のマイルレコードで勝利した他、UAEダービーでは、のちの北米年度代表馬インヴァソールらを6馬身以上ちぎってV。さらに、ジェロームBCHを10馬身1/4差で圧勝するなど2〜3歳時は無敗の6連勝をマーク。世界最強3歳馬の評価を得たほど無双の快速振りだった。恐らく翌年のドバイWC後に見つかった喉の病気がなければ、さらなる高みに達していた筈だ。 種牡馬としては、一昨年からは日本のダーレージャパンSCで供用を開始した父。海外に残してきた産駒からは5頭のGI勝馬が誕生している。日本でも外国産馬のエアハリファ(根岸S-GIII)とキズマ(JRA5勝)が活躍。加えて、本邦産駒が早くも成功を収めつつあるヘニーヒューズをはじめ、日本の馬場への適性の高さは実証済のストームキャット系。種牡馬として成功する可能性はかなり高い。 「やはりSS系と相性の良いストームキャット系をと思って選びました。母によく似て体高は低めですが、低重心の馬体でしっかり幅があります。それに現2歳の姉アプローズ8も既に480キロあるように、成長力を備えた血統です。父との組み合わせで、トゥニーポートのスピードをどこまで伸ばせるのか、とても楽しみです」と笹地牧場代表の笹地清幸さん。その口調は力強さにあふれていた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。