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「母は縁あって手に入れた繁殖で、ラインクラフトの妹という血統背景からも繁殖牝馬としての潜在能力の高さを感じています」と話すのが、募集本馬クレスト18の生産者である、奥山牧場の奥山昌志さん。 母は、その半姉に2005年の桜花賞とNHKマイルカップを制して変則2冠牝馬となったラインクラフト、半弟にプロキオンS勝馬のアドマイヤロイヤルがいる血統馬。特に、ラインクラフトが調教中に心不全を発症して仔を1頭も残せていないだけに貴重な存在である。 母の仔は、ラインロバートがJRA2勝を挙げた他、現3歳馬のビップウインクは、芝6F戦に替えてから、未勝利戦と1勝クラスを連勝。先日の葵Sでも2戦の勝ちっぷりから2番人気に支持された。 一方の父ビッグアーサーは、生粋のスプリンター。現役時代にはレコードでGI高松宮記念を制した快速馬であり、サクラバクシンオーの後継種牡馬として短距離王の系譜を令和の時代へと繋いでいる。 スピード×スピードの組み合わせで誕生したクレスト18。馬体は、この組み合わせならではのスプリント色が色濃く出た体型で、短めの背中に発達したクビ差し、隆々とした筋肉に覆われた肩や腰回り、丸々と容量の大きなトモなど、随所に圧倒的なパワーを感じさせる。そして、山の傾斜を利用した放牧地を重心の低いピッチ走法でまっすぐ駆けており、太いクビを力強く、かつリズミカルに使い天然の坂路トレーニングを重ねている。 「当場の生産馬であるラブカンプーをはじめ、現役馬に限ってもダイメイフジやダイメイプリンセスなど、短距離馬の活躍が目立つ厩舎ですので素質を存分に花開かせてくれるだろうと思います。ラブカンプーで一歩手が届いていない“タイトル”奪取を狙います」と奥山さんが力強くV宣言だ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。