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「当歳時は姉同様短距離馬かと思っていたけど、昨秋以降、身体に絶妙な伸びが加わってきました。こんなに胴伸びがあってバランスのいい牝馬は、今までの母の仔にはいなかったです」と中島牧場代表の中島雅春さんの声が弾む。 その話題の主クレスト6は、当歳時からしなやかな馬体と素晴らしい皮膚感の持ち主だったが、ひと冬を越して、弾力性に富んだ筋肉が随所に隆起する好馬体へと成長を遂げた。肩の傾斜角は理想的で、深さのある胸前にスピードの源となる大きなトモの丸み、そして中島さん一押しの伸びのあるゆったりとしたシルエットの馬体はバランスに優れ、“グッドルッキングホース”という言葉に相応しい凛とした佇まい。勝ち気で積極性に富んだ性格で、走りは躍動感に溢れており、収縮性に富んだその馬体は充実の一途だ。 父のザファクターは、アメリカ西海岸の有力3歳馬が集うマリブSとAWのパットオブライエンSの7FのGI競走を2勝した他、2歳時にはサンタアニタ競馬場でトラックレコードを樹立した快速馬。日本には1年限りのリース供用で導入され、本馬を含む2019年産の1世代だけが父の本邦産駒となるが、欧米を席捲し、彼の地では種付け料が25万ドルにもなる祖父War Frontの“血の力”には当然、生産者からは高い期待が寄せられている。 母は、ローマンエンパイア(京成杯-GIII)をはじめ3頭のOP馬を兄姉に持つメイショウユウゼン。母系が伝える高い運動性能と優れたスピード能力は、ローマンエンパイアの破壊力抜群の追い込みを可能にしたが、現役活躍中のカッパツハッチ、無傷の2連勝で朝日杯に駒を進めたタツミリュウ、地方所属馬ながら関東オークスで3着したシラヤマヒメと、母の仔にもそれはしっかりと伝えられている。 「血統、動き、身体つきからも芝のマイラータイプだと思います。となると、やはり3歳春の桜の舞台を目指したいですね」と中島さんが2年後の桜舞う季節へ思いを馳せた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。