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この母系の堅実さには驚かされるばかりだ。母は未勝利、黒松賞と逃げて2連勝の快足馬。繁殖としても優秀で、JRAでデビューした産駒3頭、ワンネス(父ストロングリターン)、ヴァルムチェーナ(父ヴィクトワールピサ)、イツカハシャチョウ(父エイシンフラッシュ)は、全て勝ち上がっている。遡れば祖母、曾祖母もJRAの勝ち馬。1勝するだけでも大変と言われる中央競馬において、一族自慢のスピードを武器に勝ち抜いてきた“生命力”は実に心強い。そして父ドゥラメンテは言わずと知れた次代を担うトップサイアー。初年度産駒から弥生賞馬のタイトルホルダー、青葉賞2着のキングストンボーイ、オープン2勝のアスコルターレなどを輩出。2世代目となる現2歳も順調に勝ち上がっており、G1馬が誕生するのも、そう遠い未来の話ではないだろう。本馬は現時点で370kgと小ぶりではあるが、そこは5月の遅生まれ。いかにもこれから良くなりそうな腰高の体形だけに、心配には及ばない。「生産者・村上欽哉×調教師・加藤征弘」は4勝を挙げてオープンまで出世したアビームでお馴染みの黄金タッグ。先輩が果たせなかった重賞制覇へと突き進んで欲しい。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。