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知る人ぞ知る“名牝系”のエース候補だ。母ルナツーは現役時代にJRAで7戦したが、エンパイアメーカー産駒らしい気性の難しさがネックとなって、移籍先の門別では1勝を挙げるに留まった。しかし、その血は相当な可能性を秘めている。根拠となるのは母のきょうだいの活躍ぶりで、伯父のシャア(父ツルマルボーイ)は5勝を挙げて、1億2000万円以上の賞金を獲得し、父の代表産駒に上り詰めた。伯母のセイラ(父スパイキュール)は2歳秋から7歳春まで走って、門別2勝+JRA3勝の計5勝で収得賞金6000万円超え。さらに叔母のナリス(父ディープブリランテ)は現役の2勝馬で、5歳夏までに4000万円以上の賞金を稼ぎ出している。そして注目すべきは、このきょうだい3頭がいずれもサンデーサイレンス系種牡馬の産駒だったということだ。本馬の父はナリスと同じディープブリランテなので心強い限り。馬体を見ても骨量があってパワフル。それでいながら、いい意味での緩さがある上、繋は長くてゆったりとしているので、芝でも活躍が期待できるだろう。不完全燃焼に終わった母の分まで、ターフで大暴れしてくれるに違いない。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。