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日、1日と成長していく様子が手に取るように分かる。それもまた当歳募集の醍醐味だ。まだ幼さの中にも競走馬としての雰囲気を漂わせていた当歳時のシルエットはそのままに、それを構成する骨格と筋肉はボリュームアップ。この8ヶ月の間で、体重は140キロ以上増えて423キロ(1歳6月現在)に成長。特に大腿骨から膝蓋骨周辺の筋肉が発達したのが写真や動画からお分かりいただけるだろう。大きめの頭部と丸みを帯びた顔は父系の特徴だが、特にやや短めで太い首さしは祖父ダイワメジャーの影響を色濃く感じる。「冬の間は夜間放牧は行わずに、馬体の成長を促してきました。結論から言えば順調の一言です」と高昭牧場専務の上山貴永さんの頬が自然と緩む。そして、馬体の成長と共に強調したいのが精神面の成長だ。「勝気なタイプで、最近は気の強さが、より前面に押し出されてきた一方で、少しずつ精神面が大人になってきました」と上山さん。父アドマイヤマーズは朝日杯FS優勝馬にしてNHKマイルカップ優勝馬。そして史上初めて香港マイルを3歳にして制した世界レベルのトップマイラーだった。血統的に言えば、父も母も6.5F〜マイルの距離の重賞勝馬だから産駒の適性もその辺りだろうが、血統表には、優れた中長距離馬の名が散見される。6代母のロッセリーニは名種牡馬リボーの全妹。アドマイヤマーズ自身もダイワメジャー産駒の中では比較的頭部が軽く、脚も長めに出ており、産駒は距離に対する融通性を兼ね備えていることも期待される。「海外で重賞勝ちのあるコンケイヴは期待の大きな繁殖牝馬ですが、コンケイヴ自身が母が12歳時の産駒だったように、もしかすると繁殖牝馬としては“腹作りに時間がかかるタイプ”なのかもしれません。実際、産駒成績は徐々に上向きです。負けず嫌いな性格は競馬で良い方向に向いてくれると思いますし、ここまでの成長過程も申し分ないもの。楽しみです」と上山さんが未来への期待を広げている。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。