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「どうしても、この血統が欲しかった。ようやく巡り合えました」と話す谷川貴英代表が視線を送った先にいるのは、募集本馬の母デューフォール。サクソンウォリアーも出走した2018年英国ダービーの2着馬ディーイクスビーの半姉だ。その母ドバイサンライズは、世界的名馬ドバイミレニアムの全妹。ミレニアムイヤーのドバイWC制覇を夢見てその名が与えられたドバイミレニアムは、その通り6馬身差でドバイWCを圧勝。L.デットーリ騎手から「これ迄で最高の馬」という最大級の賛辞も飛び出した。同年8月に故障が判明して種牡馬入りしたものの、僅か1世代しか産駒を残せなかったが、その中からGI3勝馬のドバウィが登場。種牡馬となったドバウィはこれ迄に46頭のGI馬を送り出し、現在進行形でその血の優秀さを証明している。また祖母コロラドダンサーは本邦輸入種牡馬ティンバーカントリーの半姉で、さらにその母は4頭のGI馬を含む8頭の欧米重賞勝馬を産んだ歴史的名牝フォールアスペン。“この血統”への谷川さんの熱望も『さもあらん』だ。募集本馬の父マクフィはドバウィ産駒のGI2勝馬。父として南北両半球でGI馬を送り出し、本邦初年度産駒からはアイビスSD勝馬オールアットワンスが登場した。特筆すべきは、母デューフォールとの配合でコロラドダンサー4×3の母系クロス、そしてドバイミレニアムとドバイサンライズの全兄妹クロス3×2を得る点だ。ファントムシーフにも見られた意欲的な配合である。「年明け早々、放牧中に左後肢を裂傷して暫く舎飼でしたが、骨に異常はなく外傷も治って競走能力に影響はないと判断して提供を決めました。1歳6月期の馬体重は410キロ。平らで幅のあるトモにスピード馬の特徴がよく表現されています」と谷川さん。ある意味、野心的とも言える独創的な配合が南関で描く新たな景色。それを皆さんも共に楽しんでいただきたい。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。