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今夏のクラブ1歳馬募集全11頭の先陣を切ってご紹介するのは、2018年の札幌2歳Sで後の重賞勝馬3頭を降し、続く東京スポーツ杯2歳Sではヴェロックスを抑え込んだニシノデイジーの半弟フェイマス10だ。父がハービンジャーからエピファネイアに替わったが、「種牡馬の特徴を引き出す母だから、ニシノデイジーとはあまり似ていないが、全体の雰囲気はエピファネイア、シンボリクリスエスっぽさが出ている」と谷川牧場代表の谷川貴英さんの言葉通り、重賞2勝馬である兄よりもスケールアップし、将来への楽しみが広がる。母系は桜花賞馬ニシノフラワーから、米国三冠馬セクレタリアトの全姉で、2年連続年度代表馬ホウヨウボーイの父ファーストファミリーの半妹ザブライドにさかのぼる名門牝系。加えるなら、この配合により3代血統表は日本のクラシックホースで溢れることになった。桜花賞馬、皐月賞馬が2頭ずついて、ダービー馬とオークス馬と菊花賞馬。さらには年度代表馬の名前も見える。これほど贅沢な血統表を見ることはあまりない。1歳5月末時点の馬体重469キロと雄大な馬格を誇るが、まだ緩さを多分に残し、成長の余地を感じさせる。胸前や肩周りの筋肉の付き方には父エピファネイアの特徴が垣間見え、容量の大きな尻に隠れている長い大腿骨は振り幅の大きなストライドを生み出してくれるはずだ。昔から言われる“斜尻直飛”を具現化したような体型は大物感たっぷりで、深く長い腰に筋肉が備わった姿を想像するだけで心が沸き立つ。「放牧地の坂を力強く駆け上がってくる姿は頼もしい限り」と谷川さんも目を細めている。「当歳募集に出そうかと思った事もありますが、生まれが少し遅かったのでここまで待ちました。素晴らしい繁殖牝馬をお譲りいただきながら、なかなか産駒を生ませることができずに忸怩たる思いを重ねてきましたが、自信をもって提供できます」と秘めた闘志を表現してくれた。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。