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これが、選び抜かれた良血サラブレッドの成長力なのだろう。幼さが目いっぱい残っていた昨年秋の当歳募集から約8か月。目の前には、すっかり競走馬としての雰囲気を漂わせているフェイマス8がいた。その半姉アイムユアーズはファンタジーSとフィリーズレビューを勝った他、クイーンSを連覇。GIでも阪神ジュベナイルフィリーズ2着、桜花賞3着、オークス4着。祖母セシルカットは歴史的名牝エアグルーヴと1歳違いの半姉で、近親にはドゥラメンテもいる名血ファミリーだ。さらに父モーリス、母の父エルコンドルパサーはいずれも国内外両方のGIを制した名馬。そんな両親から生まれた本馬は、まだまだ成長の余地を大きく残す馬体ながら、狂いのない骨格と、力強く首から容量の大きな尻へと流れるトップラインにはモーリス産駒の特徴が良く出ている。「冬の間は日中放牧で管理していました」と奥山ファーム代表の奥山昌志さん。奥山ファーム周辺は厳寒期にはマイナス20度にもなることが珍しくない地区であり、成長がゆっくり目と判断される本馬にとって、離乳直後からの厳冬期夜間放牧はプラスよりもマイナス面が大きいというジャッジだ。的確な判断の甲斐あって昨年12月から今年5月までの6カ月間で体重は100〜近くも増加し、1歳5月末時点で馬体重は351キロ。そして5月からは夜間放牧を開始したが、ヘコたれることなく元気いっぱいだ。「夜間放牧開始後も、飼葉をしっかり食べられていますし、体調を落とすことなく成長しています。普段、手入れをするときや、曳いて歩かせる時などは人間に対して従順ですが、放牧地では身体全体を大きく使って俊敏な動きを見せてくれます」と順調ぶりをアピールする。「モーリスの産駒ですから、やはり武器はスピードだと思います。この馬も1600mを中心に幅広い距離で楽しめるような馬に成長してくれると思います」と期待している。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。