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昨秋の当歳馬募集の開始から7カ月が経過すると、新たなパンフレット写真撮影の時期を迎える。中国三国時代の故事「三日会わざれば刮目して見よ」ではないが、丁度、青草を食み始めて2カ月が経過する頃合いだけに、再会する募集馬の目覚ましい成長振りに驚かされることも少なくない。募集本馬ビクター7もそんな1頭だ。 5月生まれということで、当歳時は幼さが感じられたビクター7。ところが、それはすっかり拭い去られ、遅生まれを感じさせない立派な馬体に成長した。 SS系特有の薄い皮膚の下には、鍛え甲斐のありそうな良質の筋肉が蓄えられ、特に肩先の盛り上がりと、大きなトモを形成する筋肉の量がまた素晴らしい。当歳時にはやや硬さが感じられた繋ぎにも適度な長さと角度が出て、歩様に柔らか味が出てきた。そして、運動神経の良さが随所に感じられる放牧地での動き。一言でいえば『キレる』印象だ。 父は、これまで2世代の産駒を競馬場に送り込んでいるが、昨年の小倉2歳Sでワンツーを決めたシュウジとサイモンゼーレに、アドマイヤモラールとサフィロスが京王杯2歳Sで2着、2歳暮れのクリスマスローズSを勝ったマレボプールなど、2歳の早い時期から活躍する産駒が目立つ。昨年の2歳サイアーランキングは4位。スピードと仕上がりの早さが武器だ。 「500キロ超の大型馬だった兄2頭と比べるとひと回り小さいですが、460〜470キロ位では競馬をすると思います。精神面の強さを持っていますし、母系本来の持ち味であるスピードを父からも上乗せする形で強調した配合です。2歳戦からの活躍を期待しています」と中島牧場代表の中島雅春さん。凛とした表情のビクター7を前に期待のほどを口にした。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。