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「ビーナスラインの3番仔である母は、多くの皆さんにご出資いただきましたが、僅か2戦で引退することになってしまいました。ですので、良い仔が産まれたらクラブへ戻さなくてはと思っていました」と話すのは酒井牧場代表の酒井一馬さん。父は、2013年の北米2歳新種牡馬チャンピオンのダンカーク。2016年産馬が本邦初年度産駒となる。既に外国産馬として産駒が3頭JRAで出走しており、2頭がデビュー勝ち。現役活躍中のフォンタネットポーは、先行力を武器に3勝を挙げ、北米では産駒がマイルG〜を快勝。優れたスピードを産駒に伝えている。その父は、北米を中心に100頭以上のステークスウイナーを誕生させた大種牡馬アンブライドルズソング。母もG〜2勝の名牝だ。種牡馬としてダンカークも、相応の“奥”が期待出来るに違いない。目の前に曳かれて現れた募集本馬ジール10は、聡明そうな光を宿す涼しげな瞳と、あどけない中にも精悍さを漂わせた表情が印象的な芦毛の牡馬。決して大柄ではないが、伸びのあるシャープな身体は力強さを備えて、初仔であることをまったく感じさせず、そこに確かな骨格が加わって独特の雰囲気を醸し出す。クビの使い方はしなやかで、そして、放牧地で見せる俊敏でキレがある動きは、運動能力の高さを強く思わせる。本領を発揮するには、余りに短い時間しか与えられなかった母の無念を晴らすのに、相応しい存在と言えそうだ。「普通なら接点がほとんどない生産牧場と会員さんとが、提供馬を通して交流出来るのがクラブ最大の素晴らしさだと思っています。ぜひ、本馬を通して皆さんとワイワイと楽しく、一緒に応援していけたらと思います」と酒井さん。この先の会員さんと共に一喜一憂する時間の“豊かさ”に思いを馳せながら言葉を結んだ。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。