内訳を見る
獲得金はプレミアム登録でご覧になれます。
「これまでの母の仔の中でも、馬っぷりなら1番です」 放牧地の真ん中で、存在感たっぷりに屹立する募集本馬ジール12の姿に目を細めながら、中島牧場代表の中島雅春さんがそう言い切る。 母のマイホープはデインヒル産駒の愛国産馬で、半弟グランドクチュリエは、北米G〜ソードダンサー招待S2連覇を含むGI3勝馬。これまでの母の仔は、現3歳馬のウィズアウィッシュが3戦目で未勝利戦を勝ち上がり、ベクトルが地方交流競走を含めてJRA2勝を挙げているが、母父デインヒルの影響で、仔は総じて大柄に出る傾向があり、クラブ所属馬だった半兄レイズユアハンズは、入着を重ねる一方で、その馬体をやや持て余して、器用さに欠けるのが泣き所となっていた。 ご覧の通り、ジール12も見る者を圧倒する雄大な馬格を誇る。がっしりとして、ワンルックで骨量に富んだことが伝わってくる好馬体。全身を余すところなく、はち切れんばかりの筋肉が覆い、後ろから見ると、その横幅は秀逸のひと言だが、一方で、キングカメハメハ系のトゥザグローリーを父に迎えて、今までの兄姉よりもややシャープに出た印象。歩様に硬さはなく、脚捌きは意外なまでにしなやか。前肢をしっかりと伸ばして大きなストライドで駆ける様は、パワー一辺倒のダート馬というより、将来はミドルディスタンスの芝もこなすタイプとなりそうだ。 「性格はとても勝ち気で、これから先の調教にも意欲的に取り組んでくれるタイプだと思います。昨年のルーラーシップ産駒の活躍、そして今年もロードカナロアが、いきなり2歳戦開幕週の新馬戦で勝馬を誕生させたように、キングカメハメハの血は期待出来そうです。トゥザグローリーはG〜勝ちはないですが、母系が優秀ですし、楽しみです」と中島さん。強い気持ちを込めて生産馬を送り出した。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。