おすすめポイント

「ランブルジャンヌは、クラブでお世話になって3勝を挙げた馬ですからね。出来の良い仔はぜひ提供したいと思っていましたが、以前に募集した3番仔（父キングズベスト）が、会員様へ返金が可能な時期だったとは言え、1歳暮れに募集取り下げとなってご迷惑を掛けたことがあったので、余計慎重に判断して、今回提供させてもらいました」と話す谷川牧場代表の谷川貴英さん。その真摯な姿勢が、多くの会員様から支持される所以だが、曳かれて目の前に登場したアプローズ15の姿を見て、「なるほど、これなら」と膝を打つ思いに駆られた。高速馬場で定評のある南米アルゼンチンのリーディングサイアー・ムタクディムの産駒であるランブルジャンヌは、デビューが3歳夏と遅れたが、いきなり経験馬相手に2着すると、2、3戦目を連勝。ダートの短距離で3勝を挙げた他、1000万特別でも2着するなど活躍した。その5番仔であるアプローズ15は、大柄で圧倒的な幅を備えた馬体で迫力十分。身体に漲る力感は眺めているだけで圧倒されてしまうほどだ。デピュティミニスター、シーキングザゴールド、ストームキャットと、母と父を通じて重ねられた北米血統の息遣いを強く意識させられる。短めで太いクビ差しに、まるで筋肉の鎧を纏っているかのような頑健なつくりの前駆。そして腹回りも十分に幅が備わり、トモの雄大さとヨロの存在感がまた素晴らしく、骨量も豊富。その強靭な腰つきは、後駆から生じた推進力を効率よく伝える要となるだろう。回転の速いパワフルな四肢のフットワークと強力な前肢のかき込み、そして瞬発力のある動きは、紛れもなくダート短距離にこそ高い適正を示すタイプ。砂上のスピードスターとして期待膨らむスペシャリスト候補の登場だ。