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「言ってしまえばブリーダーの“机上の夢”のようなものですが、ずっと生産してみたいと考えていた配合で誕生した馬です」と、富田牧場代表の富田秀一さんが目を輝かせながら教えてくれた。募集本馬の母ジプシー、そして父のバゴは、共に仏2歳牝馬チャンピオンCoup de Genieを源流に繁栄する牝系の出身で、両者の配合によってCoup de Genieの3×3牝系クロスが発生する。欧米でGI馬を複数誕生させる名門牝系の根幹の血をクロスする効果は、想像しただけでワクワクさせられるものだ。 「勿論、血が近すぎても駄目で、その意味で、Coup de Genieの血を持って代を経たバゴがいま日本で繋養されていること、そして欧州のセリで母をようやく手に入れられたこと、これらすべてのタイミングが揃って生産することが叶った馬と言えます。そして、ボトムライン同士のクロスということにも拘りました。もし不受胎だったら翌年もトライするつもりでしたが、1回で受胎してくれたことも、何か“追い風”が吹いているのかもしれないですね」と富田さん。そして、もうひとつ風が吹いていると言えば、父のバゴの注目度も急上昇中だ。産駒クロノジェネシスが、昨年の秋華賞を快勝して初タイトルを奪取。今夏は、同レース最多のGI馬8頭が揃った宝塚記念を6馬身差で圧勝してGI2勝目を挙げた。凄みを増したクロノジェネシスの走りと共に注目度も最高潮に達している。ドラフト7は、上質で薄い皮膚に全身を包まれた栗毛の牝馬。その馬体は柔らかなラインで縁取られて、要所に備わった筋肉量も理想的。上体から脚元まで各部のつくりに狂いはなく健全で、全体のバランスも実に素晴らしい。「姉とは種馬が違うのでタイプが違います。どちらの出来が上ということではないですが、やや武骨な身体つきだった姉よりも本馬の方が身体のバランスが取れているように映ります」と富田さん。情熱と最大限の期待を込めて“夢”を送り出した。
※最新の募集状況、馬体重や測尺などのデータは、必ず一口馬主クラブが発表したものをご確認ください。